03.03
高島市安曇川町に核融合新拠点開設 京都フュージョニアリング「KF滋賀イノベーションファクトリー」
Article by AI, 地域, 安曇川町, 環境, 社会

*出典:[@PRTIMES_BIZ on X](https://twitter.com/PRTIMES_BIZ/status/2026474335205208253)*
京都フュージョニアリング株式会社は2026年2月25日、滋賀県高島市安曇川町に「KF滋賀イノベーションファクトリー」を開設すると正式発表しました。旧ニチコン草津株式会社安曇川工場内の一部を活用した総床面積1,770㎡の新施設は、磁場閉じ込め式核融合炉に不可欠なプラズマ加熱システム「ジャイロトロンシステム」の研究開発・生産拠点となります。3月1日から順次整備を開始し、2026年秋ごろの本格稼働を予定しており、国内サプライチェーンの強化と高島市地域経済の活性化が期待されています。
安曇川町三尾里690-2に位置する同拠点は、京都フュージョニアリングが国際的に評価されるジャイロトロン技術をさらに産業化する重要な一歩です。ニチコンとの連携により大電力・高電圧電源設備を即戦力として活用可能となり、従来の複数拠点分散を解消して開発効率を大幅に向上させます。
### 安曇川町に根付く最先端核融合技術
新拠点の名称はKF滋賀イノベーションファクトリー。所在地は高島市安曇川町三尾里690-2で、ニチコン草津株式会社安曇川工場内のスペースを借り受けています。総床面積1,770㎡の施設にはオフィスエリアと研究開発エリアを併設し、ジャイロトロンシステムの統合試験設備を新たに構築します。
これにより、電源、冷却水、制御システムまで含めた「ジャイロトロン統合システム」全体の知見を蓄積できます。稼働開始は2026年秋ごろを予定しており、まずは顧客向け製品開発と高性能化に向けたR&Dを並行して進めます。
高島市は琵琶湖西岸の里山と工業地帯が共存する地域です。かつてニチコンがコンデンサ製造などで貢献した安曇川町の工場跡地が、今度は核融合という次世代エネルギー分野の拠点に生まれ変わります。
### ジャイロトロンシステム:核融合炉の心臓部を支える加熱技術
ジャイロトロンシステムは、磁場閉じ込め方式の核融合炉でプラズマを1億度超の高温状態に維持するためのマイクロ波加熱装置です。量子科学技術研究開発機構(QST)がITERプロジェクトで8機を完成させた実績を基盤に、京都フュージョニアリングはキヤノン電子管デバイス株式会社などと連携して高周波数化と長時間出力を実現しています。
現在、アメリカ・イギリス・ドイツ・チェコの公的プロジェクトや民間企業で採用されており、柔軟な周波数帯が強みです。同社はこの技術を産業転用可能なレベルまで引き上げ、社会実装に向けた製品管理・品質保証体制も整備しています。
新拠点ではこのジャイロトロンを中心に、統合試験を通じて実用化を加速させます。ニチコンが70年にわたり蓄積した加速器電源技術が、ここで核融合開発の鍵を握ります。
### ニチコン連携が生む開発加速と地域への波及
ニチコンはJT-60SAや大型ヘリカル装置(LHD)向け電源を納入してきた実績を持ち、フュージョンエネルギー開発に長年寄与しています。また同社は京都フュージョニアリングに出資しており、今回の拠点開設は技術・資本両面での深い連携です。
安曇川工場内の既存電源設備を活用することで、ゼロから試験設備を整えるコストと時間を大幅に短縮できます。これにより、エンジニアの連携効率も向上し、国内サプライチェーンの構築が現実味を帯びてきます。
高島市にとっては、製造業の空き工場が最先端R&D施設に転換する好例となります。核融合は脱炭素社会の切り札と位置づけられており、琵琶湖の豊かな自然環境と親和性の高いクリーンエネルギー分野として、地元産業の多様化を後押しします。他地域の核融合クラスターと比べ、高島市は交通利便性と既存電源インフラの強みを活かした独自のポジションを確立できるでしょう。
### 高島市の産業変革と今後の展望
– KF滋賀イノベーションファクトリーは総床面積1,770㎡で、2026年3月1日整備開始・秋稼働予定
– ジャイロトロンシステムのR&D・生産を通じて国際受注拡大に対応
– ニチコン連携で大電力電源設備を即戦力化し、統合試験知見を蓄積
– 安曇川町三尾里690-2の旧工場跡を活用し、地域雇用とサプライチェーン構築に貢献
– 高島市の産業基盤を核融合分野へシフトさせる契機に
秋の本格稼働後は、具体的な雇用創出規模や初の顧客向け製品出荷が注目されます。京都フュージョニアリングはさらに国内拠点を強化し、核融合エネルギーの実用化を世界に先駆けて推進するでしょう。高島市では今後、関連企業誘致や人材育成プログラムの動きも予想され、琵琶湖西岸の新たなイノベーション拠点としての成長が期待されます。
**参考文献**
– 京都フュージョニアリング公式ニュース(2026年2月25日) https://kyotofusioneering.com/news/2026/02/25/3770
– PR TIMES企業リリース(2026年2月25日)
– ニチコン株式会社関連発表(2026年2月25日)
– 日刊工業新聞電子版(2026年2月26日報道)
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