今夜7/26「第14回高島おどり」——近江今津・名小路で七種の音頭

2026年7月26日(日)の夜、JR湖西線近江今津駅前のローラン名小路で第14回高島おどりが開かれます。盆踊り情報サイト「盆踊り.jp」(2026年掲載)によると、16:00開場・18:00から盆踊り、主催は高島の盆踊り歌保存会です。高島市公式の年間行事予定(令和8年度版)でも、高島おどりは7月26日開催として位置づけられています。
表向きは夏の盆踊り大会ですが、本質は湖西6地域に残る「高島音頭」を一夜に並べる継承の場だと思います。僕は最初、どの町でも同じ節だと思っていましたが、パレッターズ(2022年7月)やLISTENのインタビュー記事を読むと、朽木・高島・安曇川・新旭・今津・マキノごとに節と踊りが違う、と分かりました。
同じ「高島市」でも、集落ごとに盆踊りの節が分かれている——この構造は、湖西線沿いの町並みを歩いても体感しにくい部分です。一晩で七種を聴き比べられるのは、保存会横断イベントならではの設計だと感じます。編集としては、輪に入る前に耳で追うほど、この夜の厚みが出るタイプの祭礼です。
7月26日夜のタイムライン——開場16時・本番18時
| 項目 | 内容(盆踊り.jp 2026) |
|---|---|
| 回数 | 第14回 |
| 日付 | 2026年7月26日(日) |
| 開場 | 16:00〜 |
| 盆踊り | 18:00〜 |
| 会場 | ローラン名小路 |
| アクセス | 近江今津駅すぐ |
| 主催 | 高島の盆踊り歌保存会 |
編集としては、開場と本番の2時間は、輪の外で音取りや会場づくりの時間だと読む向きもあります。2022年の地域告知では17:00〜18:00が直前練習、19:00〜21:00が盆踊りという回もあり、回によって前後する可能性は残ります。今夜行くなら18:00以降を軸に、早めに着いて商店街アーケードの動線を確認しておくのが無難です。
ローラン名小路は今津の商店街アーケードで、雨天でも踊りやすい構造と説明されることが多い会場です。7月下旬の夜は蒸し暑くなりやすいので、水分補給と熱中症対策は各自で。参加費の明示は、本稿執筆時点の一次告知には見当たりませんでした。詳細は保存会のFacebook(盆踊り.jp掲載リンク)を正本にしてください。

六地域・七種類——なぜ「高島音頭」は並べて踊るのか
滋賀の盆踊りといえば江州音頭が知られますが、高島市域には高島音頭と総称される独自の系譜が残ります。2006年に市の無形民俗文化財に選定され(パレッターズ2022年7月)、各地の保存会・愛好会が節ごとに守ってきた、と整理されています。
2012年頃から会場はローラン名小路に移り、保存会横断の「高島おどり」として定着してきました。とにかく気になるのは椋川音頭の復活です。今津町椋川に伝わる踊りが、長年途絶えたあとリサーチを経て輪に戻った、という地域メディアの記述(パレッターズ2022年7月、龍谷大学脇田研究室の椋川音頭記録ページ)があり、七種目の一つとして位置づけられてきます。表層の「盆踊り大会」と、本質の消えかけた節を拾い直す設計のギャップが、このイベントの厚みです。
LISTENの江頭ゆかりさんインタビュー(2025年)では、2018年のリニューアル以降、若手踊り子「若鮎」や動画発信など、継承の手段を現代側に寄せた試みが語られています。地域の祭礼担当者にとっては、今夜の来場者数より、次の世代に誰が輪の中に入るかの方が観測点になりやすい、と読めます。
保存会と町名——踊りの「所属」が分かれる理由
note事務局系の記録では、第1回(2012年、当時は「高島の盆踊り大会」)にマキノ・今津・新旭・安曇川・朽木の保存会が集まった、とあります。名称だけ見るとバラバラですが、共通項は湖西の集落史が節として残っている点です。僕は、輪に入る前に耳で節の違いを追う方が、この夜の楽しみ方に合っている、と感じます。
七種の音頭——地域ごとに何が違うのか
パレッターズ(2022年7月)や市の無形民俗文化財解説を突き合わせると、高島音頭は踊り手の队形・節回し・伴奏の組み合わせで地域色が出ます。一覧表にすると、次のような整理になります(正式な呼称・演目順は当日の進行が正本です)。
| 系統・地域 | 特徴(文献・保存会説明より) | 保存・継承の文脈 |
|---|---|---|
| 朽木 | 湖西北部の伝統節 | 朽木音頭保存会 |
| 高島 | 市名と同名の系譜 | 高島音頭保存会 |
| 安曇川 | 安曇川町域の節 | 安曇川音頭保存会 |
| 新旭 | 新旭町域の節 | 新旭音頭保存会 |
| 今津 | 今津町域の節 | 今津音頭保存会 |
| マキノ | マキノ町域の節 | マキノ音頭保存会 |
| 椋川 | 途絶後にリサーチで復活 | 今津・椋川系(2006年頃の再発見) |
近江今津へ——湖西線と駅前の動き方
びわ湖高島観光ガイドのアクセス案内では、湖西線近江今津駅が今津エリアの起点として整理されています。盆踊り.jpも「駅すぐ」と記載しており、車より公共交通+徒歩が無難です。名小路はアーケード内のため、輪の外から見学する場合も、通行の妨げにならない位置取りを意識したいところです。
知りませんでしたが、同じ今津町では2026年7月18日からデジタルスタンプラリー(今津地域住民自治協議会主催)も走っており、昼のまち歩きと夜の盆踊りを組み合わせる動線も考えられます。ただし今夜は本番日なので、音頭の本番時間を最優先にした方がよいでしょう。
当日持ち物と混雑——7月下旬の夜の実務
7月下旬の近江今津は、蒸し暑さが残りやすい時間帯です。ローラン名小路はアーケード内とはいえ、輪の中心付近は人が集まり、体感温度はさらに上がります。水分・扇子・濡れてもよい履き物——ここは個人差が出やすいので、家族連れほど早めの着場所取りと、輪の外から見学する位置の確保が無難です。
2022年の地域告知では、17:00〜18:00が直前練習、19:00〜21:00が盆踊りという回もあり、回によって前後する可能性は残ります。盆踊り.jpの2026掲載は18:00開始ですが、保存会Facebook(同サイト掲載リンク)で直前変更がないか確認してから出発する、という順序が、当日のストレスを減らしやすいと思います。
意外と、参加費の明示は本稿執筆時点の一次告知には見当たりませんでした。無料で輪に入れるタイプの盆踊りが多い一方、会場によっては協賛募金や露店利用が別枠になることもあります。詳細は保存会のFacebookを正本にしてください。

1〜3年後に見るなら——継承の「次の一手」
高島音頭は、集落単位の祭礼から離れ、保存会横断の総覧型イベントへ形を変えてきました。今後1〜3年で見るべきは、(1) 七種のうちどの節が踊り手不足になりうるか、(2) 椋川音頭のように「記憶から復元した節」が定着するか、(3) 若鮎のような若手枠が継続するか——の三点だと思います。編集としては、回数が増えるほど「いつもの夏祭り」に見えやすい一方、中身の節数と踊り手の年齢構成こそが地域文化の体温計になります。
2012年の第1回から第14回まで——会場がローラン名小路に固定され、名称も「高島おどり」へ統一されてきた、という年表も、継承の文脈を読む助けになります。無形民俗文化財指定(2006年)から20年、輪の中に誰が入るかは、来場者数より長期の観測点になりやすい。担当の保存会にとって、今夜の本番は一年の顔に近い、と読めます。
江州音頭との違い——滋賀県全体の盆踊り文脈
滋賀県内の盆踊りといえば江州音頭が広く知られています。高島音頭は、その大きな流れの中で湖西6地域に残る独自系譜として2006年に市の無形民俗文化財に選定されています(パレッターズ2022年7月)。表層ではどちらも「滋賀の盆踊り」に見えますが、節名・保存会の所属・演目の並べ方が地域単位で分かれている点が、高島おどりの聴きどころです。
編集としては、初めて来る人ほど「江州と同じだろう」と短絡しやすい。一夜七種を並べるイベントは、むしろ違いを比較するための設計に近い、と読む向きもあります。僕自身、耳慣れのない節ほど、翌年もう一度聴きに来たくなる、という経験があるので、第14回は記憶の起点になりうる夜でもあります。
次に動くのは、盆踊り.jpの第14回告知と保存会SNSで、前後の時間変更がないか確認してから近江今津へ向かうこと。まあ、今夜は18:00の一音からが本番です。

