ラリー競技と魚のつかみ取りが同じ会場に——高島くるまつりが9月27日、今津総合運動公園で入場無料

高島市が、2026年9月27日(日曜日)に「TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge in びわ湖高島・高島くるまつり」を開催すると告知しました。告知は7月21日付です。
時間は午前9時から午後4時。メイン会場は高島市今津総合運動公園(今津町日置前3110)で、ラリーコースは市内一円。入場料は無料です。
僕が最初に引っかかったのは、この催しの構成でした。ラリー競技と、魚のつかみ取りと、はたらくくるまの展示と、飲食ブースと、カート体験が、同じ日に同じ会場で並んでいます。
「入門者向けのラリー競技」を核に置いた設計
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge in びわ湖高島・高島くるまつり |
| 日時 | 2026年9月27日(日曜日)9時00分〜16時00分 |
| メイン会場 | 高島市今津総合運動公園(高島市今津町日置前3110) |
| ラリーコース | 市内一円 |
| 入場料 | 無料 |
| 主催 | トヨタ自動車/滋賀県オールトヨタ販売店 |
| 共催 | 高島市、高島市商工会、高島市議会、公益社団法人びわ湖高島観光協会ほか |
| 会場コンテンツ | 飲食ブース、はたらくくるまの展示、魚のつかみ取り、カート体験など |
市の説明に「入門者向けのラリー競技であるTOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge」と書かれています。この「入門者向け」という位置づけが、催し全体の性格を決めていると僕は読みました。
ラリーチャレンジは、市販車ベースで参加できる全国シリーズです。国内のラリーはかつて限られた層の競技でしたが、参加のハードルを下げる形で各地に会場を広げてきました。だから見学者側にも敷居の低さが求められる。
チラシに「フラッグ片手に大迫力のSSを観戦しよう!!」と書かれています。SSはスペシャルステージのことで、実際にタイムを競う区間です。ここに集まる人は競技ファンですが、それだけでは会場が埋まりません。
そこで並んでいるのが、魚のつかみ取りとカート体験です。チラシの写真には子どもがカートに乗る場面、ヘルメットをかぶって整備を体験する場面、装甲車のような大型車両が写っています。「はたらくくるまの展示」は自衛隊車両や作業車のようです。
いや、この組み合わせは狙いが分かりやすい。競技を見に来る人と、子どもを遊ばせに来る人を、同じ会場に集めています。


表層は「クルマのイベント」、本質は「市内一円をコースにする交通調整の見せ場」
ラリーコースが「市内一円」と書かれている点を、僕は軽く読み流せませんでした。
ラリーは閉じたサーキットではなく、公道を使います。競技区間として公道を使うには、道路管理者と警察の許可が必要で、通行止めと迂回の案内を住民に周知しなければなりません。市が共催に入っているのは、この調整を担うからです。
つまりこの催しは、市にとって「観光イベント」であると同時に、市内の道路運用を1日組み替える作業でもあります。9月27日は、市内の一部で通行に影響が出る前提で動くことになります。
会場アクセスにも工夫があります。チラシに「シャトルバスも運行」と書かれ、湖西線今津駅と総合運動公園を結ぶ形が示されています。「敷地内駐車場あり」の表示もありますが、鉄道からの動線を用意しているのは、駐車能力に限りがあるからでしょう。
さすがに、クルマの催しに鉄道で来てくださいという案内は、少し皮肉が効いています。ただ会場は運動公園なので、駐車台数には上限があります。
主催がトヨタ自動車と滋賀県オールトヨタ販売店で、市は共催という位置づけです。共催に高島市商工会、高島市議会、公益社団法人びわ湖高島観光協会、公益財団法人ひばりが並んでいます。企業が主催、地元団体が共催という構図です。
僕が評価したいのは、この構図を市が隠していないところです。市の主催事業として見せるのではなく、企業のシリーズ戦を市が受け入れる形として告知している。

9月27日に高島でもう1つ動いていること
同じ9月27日、高島市民会館では「琵琶湖周航の歌 第11回うたつたえロビーコンサート2026」が予定されています。開場13時30分、定員70人、料金200円。
一方はラリーカーが公道を駆け抜ける催し、もう一方はロビーで70人が歌を聴く催し。まあ、これが同じ市の同じ日曜日に並ぶというのが、高島市の面積の広さを表しています。今津総合運動公園と高島市民会館はどちらも今津町なので、距離としては近いのですが、性格はまったく違います。
ラリーチャレンジのびわ湖高島大会は昨年度も開催されており、市のページには令和7年度大会のTOYOTA GAZOO Racing公式ページへのリンクが張られています。継続開催されているシリーズ戦です。
つまり9月27日は、市内で毎年恒例になりつつある催しの日です。市外から人が来る前提で、宿泊や飲食の需要も動くでしょう。
追いかけるべき点
僕が気にしているのは3つです。
ひとつめは、SS区間の場所と時間の周知がいつ出るかです。市内一円がコースということは、住民にとっては生活道路が使えない時間が生じます。この案内が事前にどこまで丁寧に出るかが、催しへの地元の受け止め方を左右します。
ふたつめは、魚のつかみ取りやカート体験の定員です。チラシの注記に「各コーナー毎に人数制限があるため、ご参加いただけない場合がございます」と書かれています。子どもを目的に来る家族が多い場合、この制限が不満につながる可能性があります。
みっつめは、市内経済への波及がどこまで見えるかです。入場無料で市外から人を集める催しは、会場内の消費だけでは効果が測りにくい。宿泊や飲食への波及があったかどうかは、開催後に何らかの形で示されると意味があります。
詳細はTOYOTA GAZOO Racing Park公式ホームページおよび公式instagramで随時更新されるとされています。問合せは高島市観光ツーリズム課(0740-25-8566)です。
参照した主な情報
– 高島市「高島くるまつりを開催します!」(ページID 9211) – 高島市「琵琶湖周航の歌第11回うたつたえロビーコンサート2026」(ページID 15635)
