TAKASHIMA BASE——新旭駅前の本屋・カフェ・印刷・コワーキング

JR湖西線・新旭駅から徒歩1分。高島市新旭町旭870-7に、本屋・カフェ・リソグラフ印刷・コワーキングを重ねた複合拠点「TAKASHIMA BASE」がある。企画・運営は一般社団法人ぼくみん、店主は瀬川航岸さん。noteの公式案内では営業日は金・土・日・月、時間は13時〜20時(変更あり、最新はInstagram)。2023年から民家を少しずつ開き、2025年にリニューアルオープンした、と双方の記事で一致する。
グリーンズ(greenz.jp)の2026年7月31日付記事は、大阪ガスネットワークのスポンサード記事として、場の経緯と福祉連携まで掘り下げている。2026年時点の高島市の人口規模や高齢化率にも触れつつ、「未」をキーワードにした編集の話が軸だ。
新旭駅前870-7——閉店した商業の穴に、週4日の居場所
駅前のショッピングセンター閉店など、生活導線の空白が語られるなかで、BASEは「毎日フルオープンの商店」ではなく週4日・午後からの設計を取る。約1,000冊の新刊、高島焙煎のコーヒーや地元食材のメニュー、A3まで対応のリソグラフ、イベント利用の相談窓口が並ぶ。
僕は最初、コワーキングと本屋が同居すると用途がぼやけるのでは、と思っていた。瀬川さんのインタビューを読むと、むしろ複数機能で「目的の違う人が同じ空間に立てる」ことを狙っている。知りませんでしたが、床張りワークショップのように改装過程自体に人が入る運用が、オープン前から続いていた。
メールは [email protected]、電話は074-020-9030(note記載)。Instagramアカウント takashima_base が最新営業の正本に近い。

「未来のジャム」から拠点へ——福祉と文化のあいだ
グリーンズ記事によると、介護サービス事業者協議会会長の西村武博さんらが人材確保の壁にぶつかり、ぼくみんの今津新之助さんとの対話から「未来のジャム」が始まった。まちづくり・福祉の看板を前面に出さず約50人が集い、熱を日常につなぐ拠点として古民家を借りた、という流れだ。
編集としては、ここを「おしゃれな移住カフェ」だけで切ると、立ち上げの動機が落ちる。福祉人材と文化イベントが同じテーブルに乗る構造が、高島らしい横断だ。担当者側では、制度の言葉だけでは住民に届かない、という実感が先にあった、と読める。
たかしまサーカス(書店・出版社・飲食のマーケット)では大雪の日でも約350人が集まった、と紹介される。イベントの熱を、週4日の日常営業に落とす——その落差の設計がBASEの本体だ。

2026年「ふくしデザインセンターたかしま」——未完成を続ける理由
2026年には市内福祉法人との連携「ふくしデザインセンターたかしま」がスタートした、と greenz は伝える。ひらがなの「ふくし」は「ふだんのくらしのしあわせ」の頭文字で、専門職だけの福祉をひらく試みだ。東京都八王子市の武蔵野会とぼくみんが進めてきた構想を、高島で総合的に実践する、という位置づけ。
僕自身は、駅前の本屋が福祉センターの別館になる話、と誤解しやすい。実際の記述は、広報採用・人材育成・まちづくりまで含む「連携の実験場」だ。意外と、BASEの机で会議する行政・法人と、ZINEを作る20代が同じ入口を使うことの方が、施設名より効く。
とにかく気になるのは、週4日・13時開店という制約を、メディア(記事やポッドキャスト)でどう補うか、という瀬川さんの展望だ。市域が広い高島では、来店できない人への接続が次の宿題になる。

湖西線ユーザーが観測できる次の一手
営業日に新旭で降りて13時以降に立ち寄る、イベント告知をInstagramで追う、ふくしデザインセンター関連の公開プログラムが出たら申し込む——観測点は具体的だ。さすがに、メニューや選書の入れ替わりまで市の広報では拾いきれないので、一次はBASE自身の発信が正本になる。
まあ、人口減少の数字だけを並べると暗くなりがちだが、BASEの記事群は「あるものを編集する」側に振っている。僕は、勝敗のない拠点の続報ほど、開店時間とイベントの頻度で健康状態が見える、と思う。続報は greenz の取材記事と、公式note・Instagramの更新で追える。
