高島をメインに14年ぶり——全国発酵食品サミットin北の近江、令和9年度開催へ
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滋賀県は、令和9年度の「全国発酵食品サミット」の開催地に選ばれたと公表した。メイン会場は高島市。長浜市と米原市も含めた県北部「北の近江」を一体の舞台にする方針だ。県内開催は2013年の第6回(高島市)以来、14年ぶり2回目。回数としては第17回になる。
選定したのは全国発酵のまちづくりネットワーク協議会(会長・小泉武夫)。県は、北の近江振興プロジェクトの一環として令和7年度から発酵産業の魅力発信を続けてきた流れの延長に、今回のサミットを位置づけている。
キックオフは9月16日・今津

機運醸成のキックオフミーティングは、令和8年9月16日(水)13時30分〜16時30分(受付は13時〜)。会場は今津東コミュニティセンター大ホール(高島市今津町中沼1丁目4-1)。対象は滋賀県内で発酵産業に携わる人。申し込みは「しがネット受付サービス」経由だった。
内容は、全国発酵食品サミットと県の取組の説明、機運醸成のワークショップなど。商工労働部商工政策課が所管する公表資料に、日時と会場が明記されている。
メインは令和9年秋頃
県が示す今後の予定は次のとおりだ。
・令和9年2月頃:実行委員会の組成
・令和9年春〜夏:プレイベント開催
・令和9年秋頃:メインイベント開催
メインは高島市を軸に、北部振興の視点「アート・オーベルジュ・マルシェ」を組み合わせる、と説明されている。長浜・米原も含めた県北部一体のイベントにし、北の近江らしい食の滞在型観光につなげる狙いだ。
全国発酵食品サミット自体は、来年度で17回目を迎える全国規模の催事。例年は2日間のメインに加えプレイベントがあり、小泉武夫氏らによる基調講演、醤油・酢・ドレッシング・日本酒・味噌などの体験型ワークショップやツアーが並ぶ、と県は紹介している。
2013年の高島開催が残した数字
前回の滋賀開催は2013年、高島市での第6回。県の資料は、当時2日間で約1万8000人の来場があったと記す。サミットに参画した地域の発酵事業者がその後さらに飛躍した、という総括もある。賑わい創出と産業の後押しがセットで語られている。
当時の会場は高島市民会館周辺などが使われ、シンポジウムに加えて一般向けの「発酵ミュージアム」や物産展も組まれた、と当時の記録に残る。今回は「北の近江」全体へ広げる点が新しい。
高島市側の発酵構想
高島市は「たかしま発酵のまちづくり構想」をまとめている。琵琶湖に注ぐ水環境と発酵に適した気候を背景に、酒蔵・醤油蔵・酢の醸造、家庭に残る味噌や鮒ずしなど、多様な発酵食文化が根付く、という整理だ。
2013年のサミットをきっかけに地域内の団体連携が進んだこと、和食や伝統的酒造りのユネスコ無形文化遺産登録、近江のなれずし製造技術の文化財登録など再評価の動き、北陸新幹線やインバウンド需要も、構想の背景に並ぶ。期間は令和7〜16年度の10年。総合計画の「発酵を活かした地域振興」を具体化する位置づけだ。
報道との突き合わせ
京都新聞デジタルは2026年9月17日付の見出しで、高島市での14年ぶり開催と「発酵風土が定着、世界からも注目」といったトーンを伝えている。詳細本文は有料だが、県の公式発表と並べると、キックオフ直後の機運づくりの段階だと分かる。
いま公開情報で確定しているのは、開催地選定、キックオフの日時・会場、メインが令和9年秋頃という大枠まで。チケットやタイムテーブル、出展者募集の詳細はこれから、という段階だ。
地元で追うポイント
発酵事業者や観光関係者は、実行委員会の組成(来年2月頃)と春〜夏のプレイベント案内を追うのがよさそうだ。一般の来訪者目線では、秋のメイン日程が固まってから動いても遅くはないが、プレイベントで先に味見する手もある。
高島の発酵は、観光の看板にもなりうるテーマだ。14年ぶりの全国催しが、北部の滞在とどこまで結びつくか。予定どおり秋にメインが立つなら、春〜夏のプレイベントが最初の試しどころになる。
申し込みと問い合わせの入口
キックオフの申し込み窓口は、しがネット受付サービスだった。県のページには商工労働部商工政策課の連絡先(大津市京町四丁目1番1号、電話は総合案内経由)も載る。今後の実行委員会やプレイベントの案内も、同課や県の報道発表を追うのが近道だ。
対象が「発酵産業に携わる方」だったキックオフに対し、メインイベントは一般来場も想定される全国催しになるはずだ。チケットの要否、物産や試食の有無は、プレイベント段階で少しずつ見えてくるだろう。
北の近江という枠
長浜・高島・米原をまとめて「北の近江」と呼ぶ動きは、県の北部振興の看板だ。発酵サミットを高島だけに閉じず、三市で食の滞在を組む、という設計は、宿泊や回遊の動線まで意識している。アートやオーベルジュ、マルシェといった言葉が並ぶのも、その延長だ。
読者目線では、秋のメインが固まった時点で「何泊するか」「どの市から回るか」を決めやすくなる。いまはキックオフが終わった直後なので、予定表のマスが埋まるのを待つ段階に近い。
