こんもりとした尾根筋に、奥から雲海が迫る。黄色やオレンジ、赤に色付いた広葉樹を縫うように一筋の林道が走っていた。 滋賀県高島市朽木(くつき)小入谷(おにゅうだに)。5日早朝、福井県境にある「おにゅう峠」(標高820メートル)の近くから見下ろすと、絶景が広がっていた。 この付近はかつて、若狭(福井県)から京都へ海産物などを運んだ「鯖(さば)街道」の最短ルートだった。 「京は遠ても十八里」 京都は遠いといってもせいぜい18里(約72キロ)と、若狭の人たちは自らに言い聞かせ、一塩したサバを背負って峠を越えていった。 そんな歴史的な古道にいま、舗装された林道が交わる。気象条件がそろえば、雲海と紅葉のドラマチックな共演を望むこともできる。 メモ 道の駅くつき新本陣(滋賀県高島市朽木市場)から約30キロ。夜間の林道の運転は要注意。

情報源: 滋賀県の高島・小入谷 鯖街道、色付く峠:朝日新聞デジタル