高島市を拠点にする小中学生のハンドボールクラブ「TSCハンドボールアカデミー」の小学生男子チームが、設立から二年となった今年七〜八月に開かれた全国大会への出場を果たした。市内でプレーする環境が少なくなる中、アカデミー長の奥澤航一郎さん(32)は「子どもたちにハンドができる環境をつくってあげたい」と意気込んでいる。 (柳昂介) 軽快な音楽に合わせて小中学生がジャンプし、体を回転させてリズム感覚を養う。ボールを使った練習では、激しく体をぶつけ合いながら勢いよくシュートを放った−。 クラブ創設は二〇一九年七月。野球やバレーボールなど十七種類のスポーツプログラムを実施する認定NPO法人「TSC(高島スポーツタウンプロジェクト)」から委託され、地元出身の奥澤さんが始めた。 奥澤さんは同志社高(京都市)でハンドを始め、社会人になってからも母校で指導者を務めた。リオ五輪で金メダル、東京五輪では銀メダルをそれぞれ獲得した男子チームを輩出したデンマークに留学。日によってビーチハンドボールをしたり、ボールやゴールの種類を変えるなど豊富な練習メニューで選手を鍛える方法を学んだ。「同じ練習を長時間、反復させる日本とは違った。子どもたちが飽きないよう、練習メニューを入れ替えている」。奥澤さんは留学経験を現在の指導方法にもつなげている。 クラブの所属選手は小学一年から中学三年の約四十人。全員初心者だったが、身体能力や技術を向上させ、全国大会の舞台に立つことができた。初戦に対戦した千葉県のチームに敗れたが、安曇川小五年生で主将の万木湊斗君(10)は「全国の当たりは激しかった。守備と切り替えの早さを頑張りたい」とリベンジを誓う。 「いろんなことに興味を持ってほしい」という思いから、奥澤さんはビーチハンドをしたり、全日本選手権の観戦や練習着の製作体験などを企画する。 高島高校が県大会で優勝するなど、かつてはハンド競技が盛んだった高島市。しかし現在は、休部するなどしたため、ハンド部が活動している高校はない。奥澤さんは、生徒らが市内の高校に進学してもハンドが続けられるような環境づくりを模索。「一番の願いは勝つことよりも、ハンドを面白がって今後も続けてくれること」

情報源: 設立2年で全国大会に出場 高島の小中生ハンドボールクラブ(中日新聞Web) 高島市を拠点にする小中学生のハンドボー…|dメニューニュース(NTTドコモ)