製本関連機器メーカー「ホリゾン」びわこ工場(高島市新旭町)は、手掛けてきたシステムや機器を生かし、キャンプ用品の開発と販売を始めた。異分野に参入した背景には、地元への貢献という狙いがある。板楠美津子広報室長(45)は「高島市が魅力のある街になることを、会社としても後押ししたい」と話す。 (山村俊輔) キャンプ用品のブランドは「Div−Horizon」。diversity(ダイバーシティ=多様性)の意味を込めた。昨年十一月から大手通販サイトで販売。グリルプレートや薪(まき)スタンド、たき火台など十二点を扱う。 主力事業は本やパンフレットなどの印刷・製本機器の製造。注文に応じるオンデマンド製本機械の製造部門では世界シェア二位で、約百カ国で製品が導入されている。板金加工から組み立てまで、同じ工場で一括している点に強みを持つ。 新規事業に乗り出すきっかけは、新型コロナウイルス禍にあった。二〇二〇年初めの全国的なマスク不足を受け、紙の型抜きをする機械で、プラスチックのフェースシールドをつくった。市内の病院に寄贈すると好評で、大量生産へ。医療機関以外への販売も昨年二月に始めた。 シールドの生産が軌道に乗り、同時期に新規市場開発室を設けた。第二弾としてアウトドアが趣味の社員の提案で、キャンプ用品に乗り出した。 デザインを社員らで考え、薪スタンドは影が鹿の角のように映る細工を施した。板金加工部門の繊細な技術を生かした。工場には電気設備の部署もあり、電動バイクといったキャンプ用の電気製品の開発を進めている。 キャンプ場が多い地元の観光協会と連携して、イベントで製品をPRし、貸し出しも検討する。板楠広報室長は地元貢献の意義をこう語る。「高島市が勤務地だと都心部から遠く、求職者の中には、ためらう人もいる。ここをキャンプの聖地にして、市や会社への関心を高めたい」 びわこ工場は約四百五十人が勤務する、グループの中核的な製造拠点。新規市場開発室の村谷康徳室長は「板金や、ちょっとした機械なら何でもできる。驚かれるような多様な製品を提供していきたい」と意気込む。

情報源: <しが経済> 製本機器の技でキャンプ用品 高島の「ホリゾン」びわこ工場(中日新聞Web) 製本関連機器メーカー「ホリゾン」びわこ…|dメニューニュース(NTTドコモ)