2023
03.14
03.14
(448)生物の分布限界を調べる (琵琶湖博物館 桝永一宏):中日新聞Web
(448)生物の分布限界を調べる (琵琶湖博物館 桝永一宏):中日新聞Web:
高島市今津町弘川のザゼンソウの群生地では三月中旬まで花が楽しめます。この地域のザゼンソウが、国内の南限となっています。また、国の天然記念物オオヒシクイは渡り鳥で、琵琶湖が国内越冬地の南限です。このほかにも、滋賀県で見られる植物や動物のなかには、国内の分布の北限や南限とする種が少なくないことから、県版レッドデータブックでは「分布上重要種」というカテゴリーを独自に設けています。
このような生物分布の南限や北限、あるいは局地的に生育・生息している状況のことを、生物学で「分布限界」と呼びます。ある生物が現在見られるような分布域になっているのかを考えることは、生物多様性の成り立ちを明らかにすることになります。また、温暖化による分布域の拡大や、外来種の侵入リスク予測などにもつながります。
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