2023
01.11

日本遺産・重要文化的景観の街 高島市・大溝の歴史にふれる「大溝の水辺さんぽ」:紀伊民報AGARA

歴史

日本遺産・重要文化的景観の街 高島市・大溝の歴史にふれる「大溝の水辺さんぽ」:紀伊民報AGARA:

滋賀県では、「琵琶湖をはじめとした自然と歩みをそろえ、ゆっくり、ていねいに暮らしてきた、滋賀の時間の流れや暮らしを体感できる、“心のリズムを整える新たなツーリズム”」を「シガリズム」として推進しています。
ここでは、そんな「シガリズム」の一例をご紹介します。

【高島市・大溝について】
古代から関西・若狭・北陸地方を結ぶ古代七道の北陸道が通り交通の要所として栄えた滋賀県の北西部に位置する高島市。県内で最大の面積規模を持つ高島市には「マキノ・今津・新旭・安曇川・朽木・近江高島」の6つの地域があり、そのうちの1つ、近江高島エリアには『大溝(おおみぞ)』という静かで風光明媚な集落があります。平成27年には市内で3か所目の「重要文化的景観」そして「日本遺産」の一つに選定されています。

高島市勝野にある大溝は、市内の南端部に位置する田舎町。古くから都のあった奈良や京都、そして日本海を結ぶ交通の重要拠点として発達しました。琵琶湖岸には「勝野津(かつのつ)」と呼ばれる港があり、船で大溝にやってくる人、そしてここから船で旅立つ人や荷物も多かったと考えられています。戦国時代末期には、戦国武将の1人織田信長の甥にあたる織田信澄によって「大溝城」が築かれ、その後は歴代の城主・藩主によって周辺の城下町が整備され、その面影は現在も町の各所に残っています。
 主な見どころは、戦国時代の水城跡として貴重な石垣を残す「大溝城跡」、その南東に広がる「打下集落」と「乙女ヶ池」、北西に広がる「勝野の城下町一帯」です。
 特に雪が降り積もる冬の時期の大溝には、この時期にしか見られない幻想的な世界が広がります。まず「大溝城跡」は周辺の木の葉が落ちることによって石垣の全貌が良く見え、そこに雪が積もる姿がとても見ものとなっています。次に琵琶湖ではこの時期「浮き島現象」と呼ばれる蜃気楼(下位蜃気楼)が現れることが多く、この蜃気楼を打下の琵琶湖から観測することができます。そして、雪景色が広がる「乙女が池」を望みながら、大溝にある喜多品老舗さんの鮒寿司をアテに地元のお酒「萩の露」で一杯するのも風流でオススメです。

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