高島市総合観光パンフレットデジタル版公開マキノメタセコイアと琵琶湖冬景観

マキノメタセコイア並木の冬枯れ風景、家族ドライブで訪れた高島市マキノ町の並木道
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びわ湖高島観光協会は2025年12月23日、高島市総合観光パンフレットのデジタルブック版を発行した。年末年始の観光客増加を見据え、ウェブ上で無料公開されている。メタセコイア並木や琵琶湖周辺スポットの詳細情報が充実し、冬の高島市を効率的に把握できる内容だ。高島市の自然資源を活かしたデジタル化は、紙媒体の補完を超え、インタラクティブな閲覧体験を提供する。

高島市観光パンフレットページ（https://takashima-kanko.jp/pamphlet/）

マキノ町メタセコイア並木冬のダイナミックな枝張り

マキノ町のメタセコイア並木は、全長約2.4kmに500本が植栽された県道沿いの景観資源だ。紅葉期の11月下旬から12月上旬にかけて黄金色からレンガ色へ移行し、ピークを迎える。今年の紅葉は12月1日頃に最盛期を記録し、歩道が観光客で賑わった。冬に入り葉が落葉した枝張りは、雪化粧を待つ荘厳な姿を見せる。

メタセコイア並木道の冬景色、紅葉後の枝だけが続く定番ドライブスポット
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並木の背景には琵琶湖の影響が大きい。高島市北部は比良山地からの冷涼な風が吹き、積雪量が湖西地域で多い。12月4日には初雪が確認され、並木に白いコントラストが生まれた。観光協会のパンフレットでは、並木起点の高島市マキノ農業公園マキノピックランドを推奨。果樹園と高原へのアクセスが良く、冬季は観光養老牧場メタセコイアと馬の森で馬車体験が可能だ。

琵琶湖西岸スポット白鬚神社と海津大崎の水辺連携

パンフレットは琵琶湖西岸のスポットを詳細に網羅する。鵜川の白鬚神社は湖中に立つ大鳥居が象徴で、年末年始の日の出撮影が人気。12月25日には大鳥居内に太陽が昇る瞬間が観測され、近江最古の神社として文化的価値が高い。隣接する海津大崎キャンプ場はメタセコイア並木から車で約30分、冬季の湖畔夕陽が琵琶湖の広大さを体現する。

高島市の琵琶湖依存は顕著だ。湖水面の変動が地域経済に直結し、2025年12月時点で水位は-0.65mと低下傾向。パンフレットはこれを考慮し、冬季の節水啓発を織り交ぜつつ、ノーススタイル奥琵琶湖などのSUPスポットを紹介。マキノ高原スキー場との連動ルートも明記され、冬の多層的な活用を促す。

琵琶湖西岸のメタセコイア近辺湖畔夕陽、紅葉ドライブ後の絶景ポイント
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デジタル版の特徴高島市独自性の多角分析

デジタルブック版はびわ湖高島観光ガイドサイト（takashima-kanko.jp）で閲覧可能。PDF互換のページめくり機能を持ち、スポットごとの拡大図、地図、アクセス情報を搭載。メタセコイア並木ページでは四季比較写真を掲載し、冬の雪景色を琵琶湖水運との関連で解説する。

高島市の独自性は里山と湖岸の融合にある。他県の並木道（例: 広島県のもみじ並木）と比べ、メタセコイアの植栽規模と琵琶湖の開放感が差別化要因。観光客数は年間約50万人で、デジタル化によりリピート率向上が見込める。一方、冬季の交通渋滞や積雪リスクが課題で、パンフレットはシャトルバス情報を追加。環境負荷低減の観点から、EV充電ステーションの今津町・新旭町配置も強調される。

経済効果では、冬季観光が地元農産（マキノ黒ばいきんご残雪栽培）や宿泊を活性化。びわ湖高島観光協会のデータでは、デジタルツール導入後、閲覧数が前年比150%増。デメリットとして、デジタルデバイドの存在が挙げられるが、多言語対応（英語・中文版併用）でインバウンド誘致を強化。