2024
05.31

琵琶湖を舞台にした子供たちの自然体験学習

スポーツ, マキノ町

滋賀県高島市のマキノ東小学校の5、6年生17人が、2日間かけて33kmのカヤック旅に挑戦しました。琵琶湖の豊かな自然を肌で感じながら、仲間と協力することの大切さを学ぶ貴重な体験となったようです。湖国ならではの学習活動について詳しく見ていきましょう。

自然教室の概要

目的と歴史

マキノ東小学校では2000年から「自然教室」という学習活動を行っています。地域の自然や古里の良さを学ぼうというのがその目的です。2005年からはカヤックを本格的に取り入れ、地域住民の協力も得ながら実施しているとのことです。

2日間の日程

  • 1日目:学校前の浜から出発し、新旭町の源氏浜まで約16.5kmをカヤックでこぐ
  • 2日目:源氏浜から学校までの約16.5kmを戻ってくる

参加者

  • 5年生と6年生の計17人
  • 2人一組のペアを組んで行動

1日目の様子

出発式

1日目の朝、下級生が見守る中で出発式が行われました。

  • 6年生の代表児童が「仲間と協力してこぎ切りましょう」と呼びかけ
  • 5、6年生全員で「輝く道へとこぎ進め」と決意表明

湖上へ

午前8時40分、いよいよカヤックで琵琶湖へと漕ぎ出します。

  • 2人一組でペアを組み、声を掛け合いながらこぐ
  • 最初は緊張した面持ちだったが、次第に笑顔も

2日目

折り返し地点から

2日目は源氏浜をスタート地点に、学校までの道のりをカヤックでこぎ戻ります。

  • 前日の疲れが残る中、励まし合いながら漕ぐ
  • 湖上から見る町の風景に感動の声も

ゴールの瞬間

ゴールの浜が見えてくると、子供たちの顔はどんどん輝いてきました。

  • 下級生や父兄に迎えられ、歓声が上がる
  • 達成感と充実感に満ちあふれた表情

自然体験の効果

体力づくり

長距離のカヤックは体力勝負です。

  • 33kmを2日間でこぎ切る過酷さ
  • 全身の筋肉を使い、持久力がつく

協調性の育成

2人一組のペアでカヤックをこぐことで、協調性が育まれます。

  • 息を合わせてオールを漕ぐ
  • 声を掛け合い、励まし合う

自然への感謝

湖上から見る景色は、子供たちに大きな感動を与えます。

  • 湖面のきらめき、山並みの美しさ
  • 自然の偉大さを肌で感じる

地域に根差した教育活動

地域住民の協力

自然教室は地域の人々の協力なくしては成り立ちません。

  • カヤックの指導や安全面のサポート
  • 子供たちの活躍を温かく見守る

古里への愛着

琵琶湖とふるさとの自然に触れることで、子供たちの心に古里への愛着が芽生えます。

  • ふるさとの美しさを再認識
  • 地域の一員としての自覚が育つ

まとめ

マキノ東小学校の自然教室は、琵琶湖を教材に子供たちの心と体を育む素晴らしい教育活動だと言えます。長距離カヤックという困難な課題に仲間と共に立ち向かうことで、自然への感謝の気持ちや、協調性、忍耐力が養われるのです。

ふるさとの自然の中で学ぶことの意義は計り知れません。地域の人々に見守られながら成長していく子供たちの姿に、教育の原点を見る思いがします。これからも地域に根差したこうした学習が全国の学校で行われていくことを願ってやみません。

参考記事

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