65歳以上に結核健診の受診券が7月末発送、費用無料——広報8月号の医療機関一覧に掲載漏れがあった

高島市が、65歳以上の市民を対象とした結核健康診断の案内を出しました。ページの更新日は2026年7月24日です。
対象は令和9年3月31日時点で65歳以上の高島市民。対象者には7月末に受診券(ハガキ)を送付済み。費用は無料です。
僕がこのページで目を留めたのは、途中に挟まれたお詫びの一文でした。
「『広報たかしま8月号』21ページに掲載いたしました『結核健診実施医療機関一覧』について、医療機関の掲載漏れがありました。お詫びして訂正いたします」。
受診方法は2通り、医療機関は18か所
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 65歳以上の高島市民(令和9年3月31日時点) |
| 費用 | 無料 |
| 受診券 | 7月末にハガキで送付済み |
| 医療機関で受診 | 令和8年8月1日〜令和9年3月31日/持ち物:受診券・マイナ保険証または資格確認証 |
| 集団健診(地区巡回) | 6地区ごとに日程あり/持ち物:受診券 |
医療機関での受診は8月1日から翌年3月31日までの8か月間。市が公表した実施医療機関は18か所で、予約が必要な施設と不要な施設が分かれています。
予約が要る施設が、マキノ駅前診療所、今津病院、ながおか医院、ピュアクリニック、藁園本多医院、片岡クリニック、まつだ内科歯科クリニック、うえの内科・消化器内視鏡クリニック、氷室内科医院、朽木診療所。
予約が不要な施設が、マキノ病院、藤井医院、前川クリニック、本多医院、土田医院、ささきクリニック、小泉クリニック、やまにしクリニック。
市が公表した実施医療機関の一覧です。市外局番は0740です。
| 医療機関名 | 電話番号 | 予約 |
|---|---|---|
| マキノ駅前診療所 | 28-8088 | 要 |
| マキノ病院 | 27-0099 | 不要 |
| 藤井医院 | 22-5311 | 不要 |
| 今津病院 | 22-2238 | 要 |
| ながおか医院 | 22-2030 | 要 |
| 前川クリニック | 22-2881 | 不要 |
| ピュアクリニック | 24-7000 | 要 |
| 本多医院 | 25-4123 | 不要 |
| 藁園本多医院 | 25-6591 | 要 |
| 片岡クリニック | 25-6373 | 要 |
| まつだ内科歯科クリニック | 25-5050 | 要 |
| うえの内科・消化器内視鏡クリニック | 25-0714 | 要 |
| 土田医院 | 32-3317 | 不要 |
| 氷室内科医院 | 32-2112 | 要 |
| ささきクリニック | 34-0345 | 不要 |
| 小泉クリニック | 32-6101 | 不要 |
| やまにしクリニック | 36-0015 | 不要 |
| 朽木診療所 | 38-2071 | 要 |
いや、この一覧を見て思ったのは、地名の分散です。マキノ、今津、新旭、安曇川、高島、朽木。合併前の6町の区域に、それぞれ受診できる施設があります。市域が南北に長い高島市で、65歳以上に自力で通ってもらうには、この分散が必要です。
朽木診療所が入っているのが目を引きます。朽木は市の東側、山間部の地区です。ここに受診場所がなければ、住民は峠を越えて安曇川まで出ることになります。

表層は「健診の案内」、本質は「紙の広報とWebの訂正が食い違う構造」
掲載漏れのお詫びが、僕にはいちばん重要な情報に見えました。
広報たかしま8月号は7月24日発行です。同じ7月24日にこのWebページが更新され、そこに掲載漏れのお詫びが載っている。つまり紙が配られる時点で、内容が不完全だと分かっていた。
紙の広報誌は、印刷して配布したあとは直せません。訂正は次号か、Webページでしか出せません。65歳以上を対象にした健診で、対象者の多くが紙の広報を見て医療機関を選ぶとしたら、Webの訂正は届きにくい。
まあ、市もそれは分かっているはずです。だから受診券のハガキを送っています。ハガキに医療機関一覧が入っているなら、広報誌の漏れは実害が小さい。ただページにはハガキの記載内容が書かれていないので、そこは確認が必要です。
さすがに、どの医療機関が漏れていたかは書かれていません。「掲載漏れがありました」だけです。読者は広報誌とWebの一覧を突き合わせないと、どこが追加されたか分かりません。
意外と、こういう訂正の書き方は自治体でよく見ます。漏れた施設名を明記すると、その施設に配慮を欠いた形になる。だから全体を再掲して訂正とする。
そもそも18か所という数は、高島市の医療機関の数からすると、かなりの割合でしょう。市内の内科系診療所がほぼ網羅されている印象です。


対象外になる人の条件が細かい
ページの末尾に、対象外の条件が並んでいます。
「医療機関で定期的に胸部レントゲン撮影(胸部CTを含む)を受けている方、医療機関に入院または施設に入所している方、今年度中に結核健診、職場健診、肺がん検診、人間ドック等を受診した方または予定している方は対象外となります」。
僕がこの条件を読んで思ったのは、重複受診を避ける設計だという点です。65歳以上でも、通院していれば定期的に胸部レントゲンを撮っています。職場健診を受けている人もいます。そこに市の結核健診を重ねると、被ばくと費用の両方が無駄になります。
結核健康診断は、感染症法に基づいて市町村が実施する義務のある健診です。65歳以上を対象とするのは、この年齢層で発病率が高いためです。日本の結核患者は高齢者に偏っており、若い頃に感染して体内に潜んでいた菌が、免疫力の低下で発病するという経路が主になります。
つまりこの健診は、新しい感染を探すためではなく、昔の感染が動き出した人を見つけるためのものです。年に1回の胸部レントゲンという頻度は、その目的に合っています。
集団健診は6地区で日程が分かれており、マキノ、今津、新旭、安曇川、高島、朽木のPDFが公開されています。持ち物は受診券のハガキのみで、集団健診にはマイナ保険証の指定がありません。
追いかけるべき点
僕が追いたいのは3つです。
ひとつめは、受診率です。無料で受診券を送っても、対象者全員が受けるわけではありません。市が受診率を公表するなら、8か月という長い受診期間の効果が見えます。
ふたつめは、広報誌の掲載漏れの再発防止です。健診の医療機関一覧は毎年更新される情報で、施設の追加や取りやめが起きます。紙の締切とWebの更新の間に時間差があると、同じ食い違いが繰り返されます。
みっつめは、集団健診の日程が地区ごとに何日確保されているかです。市域が広いため、巡回の回数が住民の受診しやすさを左右します。日程表はPDFで公開されているので、確認できます。
問合せは高島市健康推進課です。医療機関の予約要否は一覧で分かれているため、受診前の確認が必要です。
参照した主な情報
– 高島市「結核健康診断のお知らせ」(ページID 15626)
