2023
09.11

びわ湖のアユの漁獲量の安定に 高島市でアユの放流が始まる

フード, 特産品

びわ湖のアユの漁獲量の安定に 高島市でアユの放流が始まる

滋賀県のびわ湖で、アユの漁獲量を安定させるための取り組みが行われています。その一環として、高島市でアユの放流が開始されました。

昭和56年から毎年、滋賀県ではびわ湖のアユの産卵を控えるために放流を行っています。今年も同様に、アユの放流が実施されました。

放流は、アユが産卵する前の体長およそ15センチほどのアユ約1トンがトラックで運び込まれた後、びわ湖の河口近くに整備された人工河川にて行われました。ホースを使って次々とアユが放流されました。

放流されたアユは、数日後に人工河川で産卵を行い、その卵は約2週間後にびわ湖に孵化して流れ込むとされています。このような取り組みによって、びわ湖のアユの漁獲量を安定させる狙いがあります。

びわ湖のアユは、今年の春には各地で不漁となりました。産卵場所として重要な姉川も水が濁り、環境が悪化していたことから、県では去年よりも7トン多い19トンのアユを放流し、漁獲量の回復を目指しています。

滋賀県漁業協同組合連合会の佐野高典会長は、「今年のアユ漁はなかなか獲れず、厳しい年でした。放流を通じて、安定した産卵量を期待しています」と述べています。

滋賀県水産課の久米弘人さんも、「今日放流されたアユが順調に産卵し、アユの資源の維持と増大に繋がればと思います」とコメントしています。

びわ湖のアユの漁獲量を安定させるために行われるアユの放流。その成果に期待が寄せられています。今後も滋賀県ではアユの保護と増殖に努め、びわ湖の生態系の安定と共生を追求するでしょう。

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