今津町の「志我の里」で親子20名の防災キャンプ——8月22・23日、18時から3時間エアコンを止めます
大津市の株式会社電気工事ツジが、2026年8月22日(土曜日)と23日(日曜日)の1泊2日で、高島市今津町梅原の宿泊施設「志我の里」を会場に、親子20名を対象とした夏休み防災キャンプを開きます。7月28日付のプレスリリースで告知されました。1泊2食付きで、申込は同社サイトの専用ページからです。
内容で目を引くのは、18時から21時までエアコンの使用を止める停電体験が組み込まれていることです。僕は正直、8月下旬の湖西でそれをやるのかと一瞬ひるみました。ただ、災害時に起きるのはまさにその状態なので、体験として筋は通っています。

薪割りと火起こし、そして3時間の停電体験——電気工事会社が組んだプログラム

当日のメニューは、停電時を想定した生活体験(薪集め・薪割り・火起こし)、夕食づくり、18時から21時までの停電体験、そして防災グッズ体験(折り畳みソーラー・蓄電池・簡易トイレ)です。電気工事会社ならではの視点として、停電時に起きる問題や、太陽光発電と蓄電池が災害時に果たす役割も扱うとしています。
同社は京都・滋賀を中心に50回以上の防災セミナーを開催してきました。2025年12月6日には、代表・辻正樹さんの地元である大津市の和邇小学校で防災キャンプを実施しています。校長が現役教員時代に阪神・淡路大震災や東日本大震災の被災地でボランティア活動を経験していたことが、開催のきっかけだったそうです。
編集としては、「民間の会社が本業の延長でやる防災」という形に注目しています。行政の防災訓練は参加者が固定されがちですが、太陽光や蓄電池の顧客接点から入ってくる導線は、これまで訓練に来なかった層に届く可能性があります。まあ、営業と教育の境目は曖昧になりますが、体験の中身が実際的なら僕は評価したいところです。
滋賀県民の53%が「備えが十分にできていない」——数字の出どころを押さえておく

リリースの前提として引かれているのは、滋賀県が令和6年に実施した地震防災に関する県民意識調査です。53%が「地震への備えが十分にできていない」と回答したとされています。理由として、何から始めればよいか分からない、忙しくて後回しになる、実際に体験する機会がない、といった声が挙がっています。
この数字は、裏返せば半数近くは何かしら備えている、とも読めます。ただ、備蓄の中身や家族の連絡手段まで踏み込むと、実効性は下がるでしょう。代表の辻さんは「防災を本当に十分にできている人は1割もいないと思っています」とコメントしていて、こちらは体感値です。
僕は、調査の53%とコメントの1割を並べて読むのが誠実だと思っています。前者は自己申告、後者は現場を回った人の主観。どちらか一方を根拠に危機感を語るより、幅があることを認めた方が話が続きます。
昨年の参加者からは「家でも防災リュックを準備したい」——効果は帰宅後に出る

昨年冬のキャンプに参加した保護者からは「家に帰ってから子どもが避難場所や備蓄について話すようになった」という声が、子どもからは「停電になったら思ったより不便だった」「家でも防災リュックを準備したい」という声が寄せられたといいます。
とにかく、防災の学習効果は会場では測れません。家に帰ってから会話が始まるかどうかがすべてです。その意味で、親子で同じ不便を共有する設計は理にかなっています。片方だけが研修を受けても、家庭の備蓄は動かない。
いや、僕自身、非常用の水を入れ替えた記憶がいつなのか即答できません。知識として知っていることと、家の棚が更新されていることの間には、思ったより距離があります。
会場の志我の里は今津町梅原1205-7。申込は同社の申込ページ(support.denko-tsuji.jp/seminar)からで、定員は親子20名です。夏休みの自由研究と組み合わせたい家庭は、日程が2日間である点だけ先に確認しておくとよさそうです。
参照した主な情報
– @Press/zakzak「親子で停電生活を体験する夏休み防災キャンプ 滋賀県高島市8月22日・23日開催」 – 株式会社電気工事ツジ – 防災キャンプ 申込ページ
