多数傷病者対応訓練——9/8・9、ドクターヘリと連携しトリアージを確認

健康・医療

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9月8日の訓練で集まった救急隊員
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高島市消防本部は2026年9月8日(火)と9日(水)の2日間、「多数傷病者対応」をテーマに救急隊員向けの訓練を実施した。大きな交通事故や災害でけが人が一度に増えたとき、限られた時間と人数の中で緊急度の高い人から手当てできるか。その確認が狙いだ。

訓練には京滋ドクターヘリと、長浜赤十字病院ドクターカーの医師・看護師も加わった。現場の消防だけで完結せず、空と地上の医療チームが同じ想定で動く形になっている。市の公式ページ(更新日2026年9月16日)には訓練写真が4枚載っている。

トリアージと役割分担を現場で確認

傷病者に処置を行う訓練の様子
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市の発表によると、訓練では傷病者の緊急度・重症度を見極める「トリアージ」、医療機関との情報共有、現場での役割分担といった一連の動きを確認した。一人ひとりの処置の上手さだけでなく、誰が何を見るか、どこへ連絡するかの線引きを、実際の動きで確かめる訓練だ。

多数傷病者の場面では、最初の判断が全体の流れを左右する。トリアージで「今すぐ」「待てる」を分ける作業は教科書だけでは身につきにくい。ドクターヘリやドクターカーの医療者と並んで動くことで、互いの手順の違いも見えやすかったはずだ。

写真では、傷病者役への処置や状態観察、集合後の講評など、2日間の流れが分かる。派手なデモンストレーションというより、日常の救急体制を伸ばすための反復練習に近い。9月8日は隊員集合と処置、9日は観察と医師の講評、という並びだ。

消防と医療機関が同じ想定で動く意味

隊員が傷病者の状態を観察している写真
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発表文では、消防と医療機関がそれぞれの役割を理解し、連携して活動することの重要性も再確認した、と書かれている。ヘリ側は空からの搬送と高度な処置、地上の救急隊は現場統制と搬送調整、という役割の違いを、言葉ではなく動きで共有する機会になっている。

高島は琵琶湖西岸に広がり、山間部もある。傷病者が複数出たとき、どの病院へ・どの順番で運ぶかの判断は、地形や天候でも変わる。日頃からドクターヘリ・ドクターカーと顔を合わせた訓練があるかどうかで、本番の連絡の速さは変わってくる。

京滋ドクターヘリは滋賀・京都側の広域搬送で知られる存在で、長浜赤十字病院のドクターカーは湖北側の病院前救急の一端を担う。市域の救急が、県境をまたぐ医療資源とどう噛み合うかを、机上ではなく現場想定で確かめる意味がある。湖西から湖北・京滋へつなぐ経路を、平常時に一度通しておく感覚に近い。

訓練の日程は平日2日間で、救急隊員の勤務と重なる時間帯に組まれている。現場を空けたままの長時間訓練は難しいため、短い時間でもヘリ・カーとの合同を優先した構成なのだろう。講評の場面は、その日の気づきをその場で共有する場でもある。

市民側で知っておきたいこと

医師から講評を受ける隊員
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多数傷病者対応は、現場のプロだけが知る話ではない。災害や大規模事故のあと、救急隊が「すぐに運ばない人」がいるように見えることがある。それは見捨てているのではなく、より危険な人を先に救うための順番付けだ。訓練の主題であるトリアージは、その説明の土台になる。

湖西では、船舶や道路の事故、気象による移動の制約も現実味がある。市民側にできることは限られるが、救急要請のときに「何人けがをしているか」「意識があるか」を簡潔に伝えるだけで、初動の優先順位は立てやすくなる。訓練が想定しているのは、まさにその初動の混乱だ。

消防本部の所在は今津町日置前5150。警防課の電話は0740-22-5402。詳細と写真は市公式の当該ページで確認できる。ページ見出しは「一人でも多くの命を救うために、連携と対応力を強化」で、訓練の意図がそのまま表題になっている。

消防本部は今後も訓練を続け、関係機関との連携を強める方針だ。派手なニュースにはなりにくいが、日頃の想定合わせが本番の一分一秒を作る。湖西に住む側としても、救急の動き方の一端を知っておく価値はある。

一次情報:高島市「多数傷病者対応訓練を実施しました」(更新日:2026年9月16日)

なお、多数傷病者対応は救急だけの話ではなく、災害時の避難所運営や消防団との連絡ともつながる。市が日頃から防災・救急の訓練を公開しているのは、住民に「備えの中身」を見せる意味もある。写真付きの報告は、その一端を外から確認できる材料だ。今回の2日間は、湖西の救急が広域医療とどう組むかを改めて確かめる機会になった、と読んでおきたい。

訓練写真のキャプションには、集合・処置・観察・講評といった場面名が付いており、2日間のプログラムの輪郭が伝わる。興味のある人は、公式ページで画像も含めて確認すると早い。