絵本ナビスタイル掲出の、『大ピンチずかん』シリーズ紹介用の図版。シリーズの世界観を示す一次掲出ビジュアル(メディア一次)。
絵本ナビスタイル。シリーズ紹介図版(掲出ページに依る)。 [公式公開情報] 出典:[絵本ナビスタイル](https://style.ehonnavi.net/ehon/2025/02/14_1228.html) ※著作権は原権利者に帰属。二次利用は各規約に従ってください。

2026年4月22日から5月18日まで、京都高島屋S.C.(百貨店)7階グランドホールで鈴木のりたけ「大ピンチ展!」が開催されている。絵本『大ピンチずかん』シリーズの日常ピンチを巨大化・立体化・参加型で再現した体験型イベントだ。

展覧会は2025年夏に全国巡回を開始し、横浜高島屋での初動で4万人超の動員を記録した人気企画の京都会場となる。単なる展示ではなく、来場者が「みる」「なる」「かんがえる」「とびこむ」4つのゾーンでピンチに没入する「ピンチ・エンターテインメント」を特徴とする。

絵本シリーズ『大ピンチずかん』の誕生と人気の背景

鈴木のりたけ氏は1975年静岡県浜松市生まれ。一橋大学卒業後、JR東海勤務を経てグラフィックデザイナーとして活動し、絵本作家へ転身した。2男1女の父として、息子の日常で起こる「あ、しまった!」という小さな失敗をヒントに『大ピンチずかん』(小学館)を制作。2022年刊行の1巻は第15回MOE絵本屋さん大賞2022第1位を受賞し、累計270万部を超えるミリオンセラーとなった。2023年の2巻、2025年4月刊行の3巻も同様に高評価を得ている。

シリーズの魅力は、牛乳をこぼす、トイレの紙がない、ケーキが倒れそうといった誰にでも身に覚えのあるピンチを、ユーモラスで共感を呼ぶイラストと簡潔な言葉で描く点にある。鈴木氏のモットー「おもしろがると せかいが ひろがる」は、こうした日常の失敗をネガティブに捉えず、遊び心で乗り越える視点から生まれた。展覧会は絵本の枠を超え、この哲学を体感できる場として企画された。

4つのゾーンで展開する「ピンチ・エンターテインメント」

会場内は4つのゾーンで構成され、来場者は絵本の男の子のようにピンチの世界に没入する。展示は絵本の原画を基に立体化されており、子どもだけでなく大人も参加しやすい設計だ。

みるピンチでは、こぼれた牛乳、倒れそうなケーキ、犬のフンといった日常のピンチを巨大化して展示する。特大サイズのオブジェクトが並ぶ空間で、不安を視覚的に拡大しつつ、絵としての面白さを味わう。巨大ケーキがグラグラと傾く様子や、床一面に広がる牛乳の表現は、写真撮影スポットとしても人気だ。
メディア LOVETABI Mama 掲出の、巡回展来場レポート用写真。会場内の展示の様子(掲出記事に依る)。
会場の展示風景(掲出記事・巡回展来場レポートに依る)。 [報道掲出の図版] 出典:[LOVETABI Mama](https://mama.lovetabi.com/column/tokyo-playmuseum-daipinchi-ten/) ※著作権は原権利者に帰属。二次利用は各規約に従ってください。
なるピンチは、ピンチに遭遇した際の遊び方を提案するゾーン。パンが焦げたら黒こげで絵を描く、トイレ使用中ならノックして話しかける、蜘蛛の巣に引っかかったら遊ぶなど、具体的なアイデアを展示。来場者は実際にピンチを「なる」立場で想像し、ユーモアで解決する楽しさを体感する。 かんがえるピンチでは、参加型コンテンツが中心。「だれが・どこで・なにを・どうした」の4種類の言葉カードを組み合わせ、偶然生まれるピンチを笑い飛ばす「大ピンチバー」や、全身にピンチを浴びせる組み合わせを楽しむ木製の「大ピンチブロック」が設置されている。家族や友人と一緒に考え、答えを共有する場として機能し、来場者同士の交流も生まれる。
PLAY! 関連公式記事掲出の会場写真。展示空間の様子(同サイト一次掲出図版)。
会場展示の様子。PLAY! MUSEUM 公式レポート掲出に依る。 [公式公開情報] 出典:[PLAY! MUSEUM](https://play2020.jp/article/pinch/) ※著作権は原権利者に帰属。二次利用は各規約に従ってください。
とびこむピンチは没入感の高いクライマックス。『大ピンチずかん』の象徴シーンである男の子が牛乳をこぼす場面を立体化し、巨大ミルクパックやボールプールで実際に「飛び込む」体験を提供する。白いボールが飛び散る様子は、ピンチの真っ只中にいるような臨場感を生む。
PLAY! 関連公式記事掲出の会場写真。体験エリアの様子(同サイト一次掲出図版)。
来場体験の様子。PLAY! MUSEUM 公式レポート掲出に依る。 [公式公開情報] 出典:[PLAY! MUSEUM](https://play2020.jp/article/pinch/) ※著作権は原権利者に帰属。二次利用は各規約に従ってください。

京都高島屋会場での開催概要と利用案内

京都会場は2026年4月22日(水)から5月18日(月)までの期間限定。入場時間は午前10時から午後6時(午後7時閉場)で、最終日は午後4時まで(午後5時閉場)。入場料は一般1,200円(前売1,000円)、大学・高校生1,000円(800円)、小・中学生600円(500円)、未就学児無料。障がい者手帳提示で本人と同伴者1名無料となる。

土日祝や大型連休期間(4月29日~5月6日など)は事前日時予約制(アソビュー!経由)。混雑時は入場制限の可能性があるため、公式サイトでの確認が推奨される。小学生以下は保護者同伴必須で、再入場は不可。主催は鈴木のりたけ「大ピンチ展!」実行委員会、特別協力は小学館、企画協力はJR東海エージェンシーとブルーシープ。

展覧会限定グッズでピンチを日常に持ち帰る

会場では展覧会図録『大ピンチを楽しむ』(1,980円)や展示コンテンツを商品化したグッズを販売。木製の大ピンチブロック(3,850円)、へんなふくカード(330円)、ロール付箋(770円)、総柄ハンカチ(1,320円)、コットンバッグ(1,980円)、総柄マグカップ(2,640円)、アンフォーチュンクッキー(1,080円)などが並ぶ。絵本『大ピンチずかん』シリーズや関連書籍も入手可能で、展覧会の余韻を家庭で味わえる。

鈴木のりたけ氏のインタビュー本として刊行された同図録は、シリーズ誕生の舞台裏や創作哲学をラフスケッチとともに収録。ミリオンセラーを生んだ思考プロセスを知る好機となる。

京都高島屋での開催は、神戸阪急(2026年6月17日~7月6日)、福岡市科学館(7月11日~9月6日)への巡回に続くもの。日常の小さな失敗を笑いに変える視点は、子育て世代だけでなく幅広い層に響く。5月18日までの期間中、京都の春の行楽に合わせて訪れる価値は十分にある。開催時間・料金・予約方法は、直前の公式案内の更新に従ってください。