今津で郷土料理の指導者養成——9月15日、あめのうおごはん

社会

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今津東コミュニティセンター調理室。コンロ付き調理台が4組 [自治体の公式公開情報] 出典:高島市(今津東コミュニティセンター) ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

高島市健康推進課は2026年8月18日、「郷土料理講習会指導者養成講座——高島の食文化を学び、伝える」の開催を公式サイトで告知した。ページIDは14235。更新日は同日。講座は令和8年9月15日(火)10時〜13時。会場は今津東コミュニティセンターの調理室と和室。参加無料、定員30人、先着。申込は8月18日から9月8日まで。

対象は「食育に興味のある市民・食育リーダー・食育サポーター」。内容は座学「高島の風土が育んだ食文化について」と、調理実習「高島の郷土料理を学ぶ」。講師はマキノ旬菜庵代表の鳥居律子さん。実習メニューは「あめのうおごはん他」。問い合わせは健康推進課、0740-25-8078。申込は同番号か、ページ上のフォーム。

僕は最初、公民館の料理教室の延長だと思いました。出典を読むと、名前が「講習会」ではなく「指導者養成」です。食べて帰る回ではなく、あとで誰かに伝える側を増やす回、と市は位置づけています。

9月15日の中身と申し込み

日時・場所・持ち物はページに具体です。

項目公式の記載
日時令和8年9月15日(火)10:00〜13:00
場所今津東コミュニティセンター 調理室・和室
対象食育に興味のある市民、食育リーダー、食育サポーター
参加費無料
定員30人・先着。定員で締め切り
申込8月18日〜9月8日。電話0740-25-8078、またはページのフォーム
持ち物筆記用具、エプロン、三角巾、ハンドタオル、マスク、水分補給できる飲み物
注意体調不良は控える。天候・感染症で急遽中止の場合あり

3時間で座学と実習を両方入れる。調理室は市の施設案内で「調理台4台」とある。30人が4台なら、1台あたり7〜8人になる。和室は座学側と見るのが自然だ。施設ページの所在地は今津町中沼一丁目4番地1。JR湖西線・近江今津駅東口から徒歩約3分。駐車場はあるが、公共交通を勧める注記がある。会場電話は0740-22-3222。講座の申込先は健康推進課で、施設予約の窓口とは別だ。

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今津東コミュニティセンターの外観(市公式) [自治体の公式公開情報] 出典:高島市(今津東コミュニティセンター) ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

今津公民館は令和4年4月1日からこの建物へ移っている(https://www.city.takashima.lg.jp/soshiki/kyoikusomubu/imazukouminkan/1118.html)。延床1,645.38平方メートル、鉄筋コンクリート一部鉄骨、4階建て。同じ棟に琵琶湖周航の歌資料館、展示スペース、談話室、和室(床の間付きと続き和室)、中会議室、小会議室2、調理室、3階大ホールがある。資料館の公式は https://www.city.takashima.lg.jp/soshiki/shokokankobu/kankomane/6/2/652.html 。今津の駅前で「周航の歌」と郷土料理が同じ建物に並ぶ。講座は健康推進課の食育だが、会場の顔は観光と公民館の複合だ。調理室の市内料金は1時間300円、和室も300円(市外450円)。今回は市の講座なので、参加者が部屋代を払う話ではない。Wi-Fiは3階大ホールと2階会議室、とあり、調理室・和室の記載は無い。休館は12月29日〜1月3日。開館は9時〜22時。講座当日は火曜午前なので開館時間の内側だ。

施設予約は利用日の3か月前から7日前(大ホールだけ14日前)。公共施設予約システムの本登録が2025年3月から要る、と1910にある。今回の講座申込はそのシステムではなく、健康推進課の電話とフォームだ。部屋を借りに来る人と、講座に来る人で窓口が分かれる。中会議室は77.81平方メートル、市内1時間600円。調理室は台4。30人の実習は中会議室では足りず、調理室指定なのはコンロが要るからだ。和室21畳は座学と試食の席、と施設写真から推定できるが、当日の部屋割りはページに無い。

申込開始が告知日当日の8月18日。9月8日まで約3週間。30人先着なので、フォームか電話を先に取った人が残る。QR付きの申込画像がページに載っているが、公開されているファイルは256ピクセル四方の縮小で、読み取りは公式ページ上で行うのが確実だ。画像ファイル名は R8kyoudoryourisidousyayouseikouza2.jpeg。電話のほうが確実な人もいる。

表層の料理教室、本質は伝える人を増やす設計

表層は、あめのうおごはんを一緒に作る半日だ。本質は、食育リーダーとサポーター向けに「教える側」を足す、という点だと僕は読みました。対象に一般市民も並ぶが、肩書の並びはリーダー・サポーターが先に来る。市の食育ページ(https://www.city.takashima.lg.jp/iryo_kenko_fukushi/iryo_kenko_shokuiku/2/3/index.html)には「たかしま 元気 食プラン」(第4次食育推進計画)がある。今回の講座は、その計画の現場側——誰が公民館や学校で郷土料理を実演するか——に人を足す回、と読む向きもあります。

実習の「あめのうおごはん」は、市の表記が「あめのうお」。農林水産省「うちの郷土料理」は「あめのいおご飯」で載せる。琵琶湖固有種のビワマスを使う炊き込みご飯で、「あめのいお」は「雨の魚」。雨で川が増水したとき、産卵のために遡上するビワマスの別名だ。平成10年(1998年)に滋賀県選択無形民俗文化財「滋賀の食文化財」。湖西では「あめのいおご飯」、湖北では「ます飯」。秋の子持ちの魚を一匹使うのが本筋で、脂が落ちた秋のマスをおいしく食べる工夫、と農水省は書く。近年は切り身や冷凍フィレ、下煮して炊飯器、も普及している。伝承は家庭より学校給食と調理実習、とある。

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あめのいおご飯のイメージ(農水省。レシピと写真は異なる場合あり) [官公庁の公開情報] 出典:農林水産省「うちの郷土料理」 ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

農水省が載せる4人分の材料は、ビワマス切身正味160グラム、米2合、醤油35ミリリットル、みりん大さじ1、酒大さじ1、昆布だし(水2カップ・昆布10センチ角)、人参・しいたけ・ねぎ各35グラム。作り方はマスを下煮して煮汁を取り、炊飯器で米とだし・煮汁、人参、しいたけ、下煮したマスをのせて炊き、ほぐしてねぎを混ぜる。大釜の旧法は、卵を出さず米の上に一匹をのせ、醤油と酒を少し入れて炊き、頭を持ち上げて身と卵を落とす、とある。レシピ提供は滋賀の食事文化研究会。家庭差がある、とも注がある。講座がこの通りかは書いていない。30人の実習で大釜は現実的でなく、炊飯器と切り身に寄る可能性が高い。

高島市の学校給食では「高島デー給食」にアメノイオごはんを入れた例が、公益財団法人滋賀県学校給食会のページ(https://shigakyu.or.jp/pages/261/)にある。地場産物と郷土料理を月1回入れる回で、アメノイオごはんとはなびらたけが並んだ回が紹介されている。講座が「指導者養成」を名乗るなら、9月15日に作って終わりではなく、そのあと公民館や学校で同じメニューを出せる人を増やす、というのが名前の意味だ。講師の鳥居律子さんについて、市ページは「マキノ旬菜庵 代表」としか書いていない。店の住所や経歴は当該ページに無い。確認できるのは肩書と、メニュー名までだ。

全国学校栄養士協議会も「アメノイオご飯」を滋賀の郷土料理として載せ、びわます=アメノイオ、サケ科、琵琶湖固有種、と説明する(https://www.zengakuei.or.jp/kyodosyoku/pref/shiga_1.html)。関西広域連合の食文化ページは「ビワマスとしょうゆだけで炊きあげた豪快な炊き込みご飯」と短く書く。市の講座は「風土が育んだ食文化」の座学を先に置くので、醤油と魚だけの話で終わらせない意図が見える。材料の入手——今津の店か、マキノの漁か、流通の切り身か——は書いていない。

とにかく気になるのは、開催が9月15日で、あめのいおご飯の本場が秋の遡上期だ、という点です。農水省は「主に秋に食される」と書く。9月中旬は、湖西で川を上がる魚と、指導者養成の日程が重なるかどうか、ページは触れていない。実習が切り身・冷凍になるのか、当日の魚の入手まで講師に任せるのかも書いていない。「他」と付くメニューの中身も未記載だ。

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同センターの和室。座学側の想定スペース [自治体の公式公開情報] 出典:高島市(今津東コミュニティセンター) ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

申し込む人、伝える側になる人

自分ごととしては、まず9月8日までに電話かフォームを出す。先着30。エプロンと三角巾は持参指定なので、公民館の備品に頼らない前提だ。マスクと体調不良の欠席は、感染症で中止しうる、という注意と対になっている。会場は今津駅から歩ける。マキノ町の講師が今津の調理室に来る形で、旧町をまたぐ。湖西の郷土料理を今津で学び、マキノの店の人が教える、という組み合わせは、市が「高島の食文化」と一括りにした範囲を、現場では旧町の人で担っている、と読む向きもあります。

食育リーダー・サポーターですでに活動している人は、9月15日のあとにどこで実演するかまで考える材料になる。一般の市民は、対象に入っているので申し込める。ただし「指導者養成」なので、試食会だと思って行くと、筆記用具の指定が先に来る。座学が先か実習が先かは、時間割がページに無い。10時開始の3時間で両方、とだけ分かる。

食育ページは、野菜1日350グラム、「たかしま 元気 食プラン」第4次、朝ごはん、減塩、と並ぶ。郷土料理の講座は、その並びの「風土」側だ。減塩や野菜グラムとは別軸で、湖魚と米の組み合わせを残す。ビワマスは秋以外は冷凍フィレが主流、と農水省が書いており、9月15日の実習が旬の魚に乗るか、通年の切り身になるかは、申し込み時点では分からない。知りませんでした、県の食文化財の指定が平成10年で、市の講座名が令和8年になっても「養成」を冠しているとは。指定から四半世紀以上、家庭では作られにくくなった、というのが農水省の現状認識だ。

僕自身は、駅東口から3分の調理室に30人が入る絵を、施設写真の4台と重ねて見ました。1台7〜8人なら、魚を下ろす工程は班作業になる。農水省のレシピは4人分でビワマス切身160グラム。30人分を4班で割ると、仕込みの単位が見える。当日の材料手配は市と講師の側で、参加者が魚を持参する指定は無い。

1〜3年で観測できるのは、同講座の次年度開催、食育ページへの報告写真、給食のアメノイオごはんの回数、だ。次に確認できる公式は、定員到達の追記と、中止時の電話、14235の更新だ。申込先は0740-25-8078、会場は0740-22-3222。健康推進課の住所は新旭町北畑565。FAXは0740-25-5678。健康推進課のメールフォームは https://www.city.takashima.lg.jp/cgi-bin/inquiry.php/28 。講座の問い合わせも同課だ。

まあ、郷土料理を「食べる」回は各地にある。「教える人を30人まで先着で足す」と書いたのが、今回の市の出し方だ。確認できたのは、8月18日付の開催告知、日時と会場、対象と無料、定員と申込期間、講師名とメニュー名、持ち物、中止条件、施設の所在と調理台数、あめのいおご飯の県の文化財指定と農水省の解説、までだ。時間割の内訳、材料の入手、講師の経歴、講座後の認定や名簿の扱いは、当該ページに無い。受講証を出すかも書いていない。30人先着のあと、市が「養成した」と数える単位も、公開情報には出ていない。食育サポーターの登録要件とこの講座の接続も、14235には無い。興味がある市民が1回受けて終わりか、名簿に残るかは、申し込んでみないと分からない。電話で聞くのが最短だ。先着は30人である。締切は9月8日だ。

参照した主な情報は、市公式14235、今津東コミュニティセンター1910、今津公民館1118、食育インデックス、農水省「あめのいおご飯」、滋賀県学校給食会の高島デー紹介である。